奥深い山中に開かれた信仰のための宿場参詣の路に、往時の人々の思いを辿る
久遠寺と七面山を結ぶ参道に開かれ、信者や講中の宿場として栄えた山間の里。明治初期にはすでに旅籠屋が9軒、雑貨商と蕎麦屋が各1軒あったといい、全盛期は昭和初期まで続いた。傾斜のきつい身延山の西斜面、雛壇状に連なる家々は往時の面影を色濃く残していて、石畳の坂道を歩いているとまるでタイムスリップしたかのよう。徳川家康の側室お万の方が身を清めたと伝わる「羽衣白糸の滝」まで足を延ばせば、七面山の登山口・山門が見える。
ADVICE
七面山参詣の宿場「赤沢宿」。今も昔の旅館を利用した休憩所が設けられている。
清水屋
早川町
- 約 2時間 20 分
- 約 3.0 km
清水屋から赤沢宿を望む
ACCESS
- 中部横断道・下部温泉早川ICから約30分赤沢宿駐車場(約10台)
- JR身延線下部温泉駅から「七面山登山口・赤沢入口バス停」まで約26分、下車徒歩約30分
1日目
- 9:00赤沢宿駐車場→赤沢宿ハイキング→12:00南アルプスプラザ→雨畑湖、硯匠庵→早川町内宿泊
2日目
- 奈良田の里→奈良田の里温泉→帰路
喜久屋 休憩所として開放されている。
昔の宿の風情が残る大阪屋。
今も宿を営業している江戸屋。
問い合わせ先
早川町振興課 TEL: 0556-45-2516
ハイキングをするにあたって
- 登山口に通じる林道は工事や冬季閉鎖のため通行止めになる場合があります。事前に確認してください。
- 登山口へ向かうバスは運行期間が限られていたり本数も少ないため、時刻表やバス停などを事前に確認してから出かけるようにしましょう。
- 登山道は、季節や大雨、落石、工事などによりルートが変わる場合があります。最新情報を下調べして安全登山に心がけてください。
- 掲載している所要時間、コースタイムは、あくまでも目安です。歩く人によって差異が生じますので、時間にゆとりを持った登山を心がけてください。
- ゴミは必ず持ち帰りましょう。